自立への努力や社会、文化活動に貢献する障がい者を表彰する「第20回沖縄コロニー大賞(主催・同実行委員会)」に12日、オカリナ講師で15年にわたり各地で無料演奏会を開いている久貝友子さん(61)=与那原町=が選ばれた。久貝さんは「観客の方々の励ましや、生徒たちの笑顔のおかげで続けられた。皆で頂いた賞だと思っている」と喜びを語った。同賞は今年で終了する。

コロニー大賞を受賞したオカリナ講師の久貝友子さん(右)。隣は姉の殉子さん

 宮古島市出身の久貝さんは、3歳のときにポリオ(小児まひ)にかかり、両足と左肩が不自由になった。「好きな音楽の道を諦めたくない」と県内の特別支援学校を卒業した後、当時は障がい者の受け入れをしていなかった東京の国際音楽学校へ進学。3カ月の試用期間を経て入学を許可され、中学校の音楽教諭免許を取得する。

 しかし、バリアフリー設備が整っていない学校での仕事は難しく、教職の道を断念。自宅で20年ほどピアノ教室を開いていたが体力の低下でペダルを踏むことが難しくなり、さまざまな楽器に挑戦する中でオカリナと出合った。

 1998年からオカリナサークルを開き、2000年には姉の殉子さん(64)と「久音の会」を設立。施設などでの慰問活動を始める。

 「障がいを持つ人や、高齢者など生の音楽を聴く機会の少ない人たちに音楽を届けたい」と、地道に活動を続け、今月29日に名護市で開くコンサートで通算500回目となる。

 〓嶺豊選考委員長は「挫折に負けず、自立に向けて努力する姿勢は素晴らしい。手弁当で活動を続け、多くの人に勇気と感動を与えており、コロニー大賞の最後にふさわしい」とたたえた。