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  • 沖縄県の西原中学校の文化祭で黒板アートグランプリが開かれた
  • 各学級が2日で11時間かけて制作、「進撃の弐組」などが学年別賞に
  • 美術部は定年退職する国語の先生を描いた。作品は3月末まで残す

 【西原】「生徒が黒板に描いた力作、彼ら自身に消させるなんてしのびないから私が消します」-。西原中学校の文化祭で1日、全17クラスと美術部が参加した第1回黒板アートグランプリ。1年3組の担任をする多和田雪乃先生は、チョークで描かれたミッキーマウスに泣く泣く黒板消しを当てた。(平島夏実)

平良明先生(中央)のそっくりさんを描いた美術部の作品

合唱コンクールへの意気込みを描いた1年4組の作品

シンデレラをテーマにした2年1組の作品

「進撃の巨人」をもじった3年2組の作品

平良明先生(中央)のそっくりさんを描いた美術部の作品 合唱コンクールへの意気込みを描いた1年4組の作品 シンデレラをテーマにした2年1組の作品 「進撃の巨人」をもじった3年2組の作品

 美術部員は、本年度末で定年退職する国語の平良明先生を驚かそうと黒板にそっくりさんを描いた。できあがった作品を生徒がツイッターで発信したところ、県外の大学に通う平良先生の娘が偶然発見。「え! お父さんだ!」と目をまん丸にした。

 平良先生が退職する来年3月末まで作品を取っておこうという話も持ち上がっている。ふだん授業で使わない部屋に描いてあるため、消さずに済みそうだという。作品を見た平良先生は「私はもっとカッコイイはずだけどね。でもよく見たら残念だけど似てるなあ」と目を細めた。

 今回のイベントを企画したのは美術部顧問の伊志嶺澄人先生。使うチョークは赤、青、黄、茶、緑、オレンジ、白、紫の計8色と決め、テーマはクラスごとの自由にした。生徒は、チョークを重ねて混ぜ合わせたり濃淡を付けたりしながら、のべ2日間、計11時間にわたって黒板と向き合った。

 校内で審査した結果、学年別のグランプリでは「合唱、一致団結」と合唱コンクールへの意気込みを描いた1年4組、ディスニーのシンデレラをテーマにした2年1組、人気漫画「進撃の巨人」を「進撃の弐組」ともじった3年2組が選ばれた。

 伊志嶺先生は「最近では高校で黒板アート甲子園が開催されたり、TVやネットなどでも大きく取り上げられるようになっています。西原中の取り組みが刺激になって沖縄でも広がっていくといいなと思います」と話している。