◆私らしく、はたらく(5)吉戸三貴

 冒険小説やゲームの世界で、仲間とともに力をあわせて敵を倒すシーンがありますよね。それと同じように、会社で(こっそり)チームをつくってみませんか。どんなに優秀な人でも、1人でできることには限界があります。協力してくれる人を巻き込んで、仕事をもっとスムーズにしましょう。

 今日、出社したら、ひそかに社内を見回して、自分に足りない能力のあるメンバーを選びます。チーム編成のこつは、自分とは違う特技や専門分野を持つ人を探すこと。私は、会社員時代(沖縄でも東京でも)、3つのジャンルから、勝手に頼れるメンバーを選出していました。

 初めにチームに加えるのは、すぐに習得するのが難しい分野をカバーしてくれる人。例えば英語が苦手なのに海外のプロジェクトに関わることになったら、ビジネス英語が得意な人を見付けて積極的に交流します。困った時だけ頼るのではなく、日頃から良い関係を築いておくことが大切です。相手が必要としている情報を提供するなど、仕事上の「お返し」も心がけるとよいと思います。

 次は、経理や総務など「数字」や「人」に関わるメンバー。どんな仕事をしていても必ずお世話になる部署なので、何かあった時に個人的に相談できるルートがあると安心です。私は、急な請求書の差し替えやスタッフの手配などで助けてもらう機会が多かったので、こまめに感謝を伝えたり出張のお土産を届けたりして、普段からコミュニケーションを取っていました。

 最後にチームに加えるのは、上司など決定権を持つ人たちです。こびるわけではなく、仕事が速い部下という評価を獲得して、迅速な決裁をもらえるようにしようという提案です。ちょっとしたことですが、タイミング良く報告をしたり、書類に「ご確認お願いします」と手書きのメモを添えたりするだけでも印象に差がつきます。

 あなたのチームには、どんなメンバーが加わりそうですか? 会社の規模が小さいなら、取引先の人など、候補を探す範囲を広げてもOKです。まず自分から相手に何かを提供するという姿勢を大切にしつつ、マイチームづくりを楽しんでみませんか。誰と一緒にがんばったらうまくいくかなという視点を持つだけで、いつもの職場が新鮮に見えてくると思います。(コミュニケーションスタイリスト)