【久高泰子通信員】栄養治療法学の設立者で世界的に著名なジャンポール・キュルティ博士がこのほど、医療従事者やヨガ教師、教育、報道関係者ら30人余と来沖した。

マイクを手に講演する鈴木信博士(奥左から2人目)とキュルティ博士(同3人目)=那覇市内

 那覇市内であった共同討論では、キュルティ博士と、沖縄長寿研究の著書がある鈴木信博士が長寿、健康などをテーマに探求を深めた。

 鈴木博士は、健康で長生きの人が多く住む地域を指す「ブルーゾーン」について話した。沖縄はこの地域の先端と見なされているが、「沖縄の長寿の人たちは環境に恵まれた人生ではなく、悲惨な地上戦を生き抜き、身内を失い、後遺症やストレスも抱えている。しかし、恐ろしい戦争を二度と子孫たちに体験させないために戦争を阻止するという使命感で強く生きる力を得ている」と紹介した。

 キュルティ博士は沖縄食や生活様式を分析。「戦前の沖縄食と、現代も強く残る沖縄の模合、ユイマールなどの相互扶助の伝統的社会風習をユネスコ(国連教育科学文化機関)無形文化財に登録すべきだ」と何度も力説した。

 参加者は、200人以上の応募から選抜された30〜70代。多くは40〜50代で、フランスやスイス、カナダ、ベルギー、インドネシアなど幅広い地域から参加があった。

 一行は、美ら海水族館や牧志公設市場、西表島のマングローブなど観光を楽しんだり、ゴーヤーやモズク、シークヮーサー、長寿草といった沖縄食材の成分と効能の説明を受けながら食事をしたりした。大宜味村では民家に宿泊し、長寿の高齢者らと懇談した。

 参加者は沖縄滞在に満足し、帰国後も沖縄熱が冷めやらず、誕生会の模合や連帯感をネットで結束しようと意気込んでいる。この企画は「新老人の会」沖縄支部と沖縄欧州文化連合会の主催。行程の様子は、健康の情報誌や「オキナワ早巡り」というウェブサイトに掲載される。[ワールド通信員ネット]