【石垣】障がい者や高齢者のために開発した新しい福祉機器を表彰する「福祉機器コンテスト2015」(主催・日本リハビリテーション工学協会)で、石垣市の義肢装具工房の技術者2人が開発した「車いす用簡易ジャッキ」が最優秀賞に選ばれた。16日、中山義隆市長に受賞を報告した2人は「離島でもアイデアがあれば最新のことができると後輩たちにも伝えたい」と語った。

「手であが~る」で車いすを持ち上げ、車輪を拭く落合さん=石垣市役所

「手であが~る」を手にする落合さん(左)と受賞を喜ぶ友利さん

「手であが~る」で車いすを持ち上げ、車輪を拭く落合さん=石垣市役所 「手であが~る」を手にする落合さん(左)と受賞を喜ぶ友利さん

 最優秀賞の簡易ジャッキ「手であが~る」は、義肢装具工房「ライフジグ」(市登野城)の落合明彦さん(57)と友利準さん(44)が開発。10月9日に東京ビッグサイトで表彰を受けた。

 車いすで屋外から室内に入るとき、車輪の汚れを拭くために車いすを持ち上げる。通常は1人が持ち上げている間に、もう1人が車輪を拭く必要があったが、「手であが~る」を使えば、1人で作業ができる。

 形状はL字で、直角の角部分に車輪が付く。短い棒の先にある受け部分で車いすのパイプを支えると、車輪を滑らせ、てこの原理で車いすを3センチほど浮かす。人が座っていても、女性の力でも簡単に持ち上げることができる。

 市長表敬で、落合さんは「ITを活用した最先端の作品がある中、単純なてこの力に評価いただいた。車いすの人が自分の力で持ち上げ、拭くことができれば生活の自立にもつながる。改良と開発を続けたい」と力を込めた。

 友利さんは「2人のアイデアを世界の人に提供できたらうれしい。工房と相談し、来年後半にも販売できたら」と喜びを語っていた。