開業助産師として妊産婦のケアに携わるこもり助産院(宜野湾市)の小森香織さん(57)と、絵本スタジオアコークロー(読谷村)主宰のながもとみちさん(37)が共同で、絵本「おっぱいの贈り物」の制作に取り組んでいる。読み聞かせイベントや原画展などを通して絵本の情報を発信し、今年6月の出版を目指して14日から、出版に必要な資金をインターネットのクラウドファンディングで募っている。(学芸部・座安あきの)

「卒乳講座」の受講者がつづった卒乳ノート。授乳を終えるお母さんの寂しさや乳房の痛み、子どものがんばりなどが描かれている

小森香織さん(右)とながもとみちさんは、絵本の原画展を開くなどして「おっぱい絵本プロジェクト」の情報を発信している=宜野湾市・こもり助産院

「卒乳講座」の受講者がつづった卒乳ノート。授乳を終えるお母さんの寂しさや乳房の痛み、子どものがんばりなどが描かれている 小森香織さん(右)とながもとみちさんは、絵本の原画展を開くなどして「おっぱい絵本プロジェクト」の情報を発信している=宜野湾市・こもり助産院

 授乳のトラブルや寝かしつけの苦労など孤独と不安感から「産後うつ」を患う女性が増える中、「子育てに奮闘するお母さんたちを安心させ、癒やしてあげたい」との思いで、2年前に「おっぱい絵本プロジェクト」をスタートさせた。

 これまで100人以上のお父さんやお母さんに読んでもらいながら文や構成を練り上げ、絵本作家のmina chapeさんがユーモアと温かみのある絵で彩った。

 プロジェクトは小森さんが20年にわたり開講する「卒乳講座」で受講者がノートに書き記した数々の“卒乳体験”が基になった。「卒乳は決して悲しいことじゃない」と話す小森さんは、「子どもの自立を応援することで、子どもへの信頼や尊重する気持ちが生まれる。卒乳のタイミングこそ、お父さんの出番。家族にとって新しいステージが始まることを意識してほしい」と語った。

 プロデュースを手掛けたながもとさんは絵本制作中、2人目の子の卒乳期の真っただ中にあった。自身が小森さんからもらってうれしかった言葉や、大切にしたい考え方を絵本に込めた。

 「絵本が、時間の経過とともに忘れてしまいがちな育児期の学びや気づきを思い出す存在になればうれしい。出産祝いや1歳の誕生祝いなどの贈り物としても手に取ってほしい」と期待した。

 目標金額は50万円。クラウドファンディング「Readyfor」のサイトは、https://readyfor.jp/projects/oppaiehon