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「子の安全を守りたいだけ」海外記者へ親の訴え 沖縄・緑ヶ丘保育園

2018年2月15日 06:16

 沖縄県宜野湾市の緑ヶ丘保育園に米軍普天間飛行場所属のCH53E大型輸送ヘリから部品が落下したとみられる事故で、同園の神谷武宏園長と父母会役員2人は14日、東京都内の日本外国特派員協会で会見した。子どもたちの命や空の安全を守るため声を上げるメンバーに対し、海外メディアからは日米安全保障や日米地位協定などの質問が多く、認識の違いが浮き彫りになる場面も。「子どもの安全を守りたいだけ」。3人は、基地と隣り合う暮らしを強いられている生活者の目線で訴えた。

普天間飛行場の飛行経路を示し保育園上空を米軍機が飛ばないよう訴える神谷武宏園長(中央)と保護者=14日、日本外国特派員協会

 ロイター通信の記者は「普天間飛行場を名護に移設すれば米軍機からの落下事故は避けられる」とただした。神谷園長は「普天間移設と辺野古新基地建設は別。移設は1995年の米兵暴行事件がきっかけになった。基地の外で事件事故は起きている。辺野古に移設されても、基地があれば県内での事件事故はなくならない」と反論した。

 別の記者が「北朝鮮の脅威がある中で米軍の存在は子どもたちを守ることになると思わないか」と問うと、神谷園長は「米軍が北朝鮮から日本を守るために、保育園の子どもたちが犠牲になってもいいのか。私たちにとって現状は米軍の脅威が大きい」と説明した。

 フリーランスの記者は在沖海兵隊のグアムなどへの移転に対する認識を質問。大所高所の質疑が続くことに父母会の知念有希子副会長は「私たちは子どもの命が危ぶまれた当事者。沖縄のことを知らないので難しいかもしれないが、保育園の上空を飛ばず、合意された飛行ルートを守ってほしいと求めているだけ。グアムや辺野古に移転し当事者を増やしたいとは思わない」と声を絞った。

 宮城智子会長は「米軍が落下を認めないことで誹謗(ひぼう)中傷が始まった。原因究明ができれば心を痛めることもなかったのではないか。日米両政府は保育園で遊ぶ子どもたちの笑顔を見て」と訴えた。

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