ヤマトホールディングス(東京都、山内雅喜社長)は18日から、那覇市鏡水の国際物流拠点産業集積地域那覇地区4号棟で沖縄グローバルロジスティクスセンター「サザンゲート」を稼働する。同社のネットワークとANACargoの国際物流ハブを生かしたスピード輸送と、同施設を活用した付加価値化により、顧客企業の国際競争力強化を支援する。歯みがき剤などを製造するサンスター(大阪府、金田善博代表兼CEO)や化粧品などを受託製造するホシケミカルズ(東京都、星野恒夫会長)など4社が利用する。17日、同施設で開所式を開いた。

総合物流施設「サザンゲート」の施設内を見学する関係者ら=17日午後、那覇市鏡水

 同施設は県が整備し、ことし3月に完成。5階建ての全フロアを沖縄ヤマト運輸(糸満市、赤嶺真一社長)が借りている。サンスターとホシケミカルズが2階の一部を利用。3階には同地区3号棟を利用していた東芝社会インフラシステム社と、東芝自動機器システムサービスの「パーツセンター」が移転拡充した。施設内はまだ空いているスペースがあり、1年後には10~15社の利用を目指す。

 サンスターは在庫拠点として利用する。これまでは福岡からの海上輸送で最短3日以上かかっており、台風による欠航や外国人観光客の爆買いなどへの対応が不十分だった。同施設を使うことで即日納品もできるようになる。

 また、健康食品などを海外展開する際のテスト販売でも在庫拠点として利用する。サンスターの濱田和生会長は「サザンゲートを拠点にアジア戦略を進めていく。日本で作った商品を持って行くときには沖縄が一番近い。活用していきたい」と語った。

 国内大手化粧品メーカーの商品を受託製造するホシケミカルズは、施設内に整備した沖縄工場で化粧品を充填(じゅうてん)し、個別包装した化粧品をアジアの個人客へ発送する新事業を展開する。現在は化粧下地など5~6種類を製造。来年1月から本格稼働し、10人程度を雇用する予定だ。

 ヤマトホールディングスの木川眞会長は「次の100年も成長し続けるために、国内個人向けの宅急便の会社から、企業の物流でも大きな価値を提供できる会社になりたい」と意欲を示した。