旧正月を迎えた16日、新年を旧暦で祝う人が多い沖縄県糸満市の糸満漁港では船に大漁旗を掲げ、一年の豊漁や安全を願う風景が見られた。

旧正月を祝い、漁船に掲げられた大漁旗=16日午前10時すぎ、糸満漁港(渡辺奈々撮影)

 漁師の玉城誓さん(55)は午前5時ごろ、船に米や酒を供え、旗を付けた。「皆の願いは大漁で高値が付くこと。一年で一番ゆっくりできるので、正月らしく過ごす」と笑った。旧暦1月5日に当たる20日がハチウミ(一年で最初の漁)という。

 港近くの拝所「イービンメー」(白銀堂)には早朝から酒、水のほか、瓶や杯などの入った持ち運び用の御願道具「瓶子(ビンシー)」を提げた女性たちが無病息災を祈った。

 義母から御願を引き継いで約30年の上原千鶴子さん(62)=市糸満=は「昨年は安泰でした、ことしもよろしくお願いしますと毎年続けている。家族そろって健康なのが一番」と話した。