【名護】名護市辺野古の新基地建設計画をめぐり、菅義偉官房長官が17日の記者会見で「地元の人たちも条件付きで辺野古移設に賛同している」と発言したことに、辺野古区の嘉陽宗克区長と久志区の宮里武継区長は19日までに、「賛同していない」と否定した。

菅義偉官房長官

■「見返りでなく補償」

 菅氏は17日の記者会見で、地元が条件付きで「賛同」していることなどを理由に挙げ、移設計画を進める方針を説明した。

 辺野古区は条件付き容認の立場だが、嘉陽区長は本紙の取材に、「賛同というのはちょっと違う」との見解を示した。政府が久辺3区に提示している直接交付金について「移設の見返りではなく、迷惑しているから補償を求める立場。国が(新基地を)造ると言っている。迷惑を被るので当たり前に補償を求めている」と述べた。

 宮里区長は「区総会での反対決議は生きている」として「条件付き容認ではない」と否定。「容認の条件ではなく、環境破壊や騒音などに対する迷惑料を要求している」と説明した。

 辺野古区では18日、行政委員会が開かれ、嘉陽区長が直接交付金について報告した。出席者によると、政府による地域振興策は直接交付金以外にもあるとの説明があったが、具体的な内容は示されなかったという。

 一方、久志区は24日に臨時区民総会を開き、直接交付金の受け取りの是非を議論する。同区は1997年の区民総会で「移設反対」を決議している。