沖縄県糸満市(上原昭市長)は18日、同市の大度海岸で「ジョン万次郎上陸之碑」の除幕式を開いた。漂流を経て米国から帰る時の上陸地で、市内外の約260人が建立を祝った。

お披露目された「ジョン万次郎上陸之碑」と記念撮影に収まる万次郎の故郷・高知県土佐清水市の人々や「ジョン万」ファンら。前列右から2人目の女性が直系5代目の中濱京さん=18日、糸満市の大度海岸

 ジョン万次郎(1827~1898年)は故郷・土佐藩の漁村(現在の高知県土佐清水市)で生まれた。海に出た41年、嵐に遭い、捕鯨船に救われ米国留学。英語や航海術などを学び51年、日本に帰る途中に大度に上陸した。のちに中浜万次郎を名乗り、幕府の通訳など国際人として開国や近代化に貢献した。

 碑は足跡を記す絵や説明文付きの台座と銅像で高さ約3・6メートル。洋服姿で故郷を指さし、一歩踏み出す姿だ。

 式には土佐清水市の磯脇堂三副市長(59)や2012年に糸満で発足した建立期成会のメンバー、県外の「ジョン万」ファンらが詰め掛けた。上原市長は「多くの人々が尽力し、建立を実現できた。新たな南部観光のスポットにしたい」とあいさつした。

 直系5代目の子孫、中濱京さん(54)=名古屋市=も訪れ「父は万次郎とともに日本最初の民主主義が伝わったと話していた。沖縄の人々と心温まる交流ができたからこそ、日本で再スタートが切れたはず。碑で身近に感じてもらえれば」と喜んでいた。