2018年(平成30年) 6月22日

沖縄空手

胸に「守・破・離」の思い抱き 棒を基本に門下生と鍛錬の道【道場めぐり・36】

■沖縄上地流保存会・琉球古武道保存会 久場川修武館 金城政和会長

 那覇市首里の久場川市営住宅集会所。夜9時前、門下生約40人が黙々と鍛錬に励んでいた。「稽古は棒が基本。難しい棒ができれば、ほかも上手になる」と金城政和会長(65)。エネルギッシュに語りながらも視線は温かい。門下生には「自分の家族として接している」という。

門下生と稽古に励む金城政和会長(中央)。海外の門下生も多く、9月にはカナダセミナーもある=那覇市首里の久場川市営住宅集会所(喜屋武綾菜撮影)

 八重山で屋比久正勝氏に影響を受けたのが鍛錬の道の始まりだった。17歳の時、和歌山で友寄隆吉氏、那覇に帰郷後は箕輪剋彦氏の下で稽古した。教えを守り、さらに研究して自分のものをつくる−。箕輪氏の言い伝え「守・破・離」を胸に、時間があれば手作りの“携帯巻藁(まきわら)”を突くなど鍛錬を欠かさない。

 稽古に使う棒など多くは手作り。自宅には収集した武具と共に飾る「博物館」もある。一緒に稽古する長男金城憲さん(43)、次男憲太さん(33)に思いを託し「将来道場を開いて博物館を継いでもらうことが大きな願い」と語った。(学芸部・中島一人)

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