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  • 沖縄防衛局は護岸工事など本格埋め立てに向けた準備段階に入る
  • 37~56トンのブロック50個を投下し、オイルフェンスを固定する
  • ブロックは「船舶の投錨」なのか防衛局と県で見解が異なっている

 米軍普天間飛行場返還に伴う名護市辺野古の新基地建設で、沖縄防衛局は22日、埋め立て予定海域にクレーン付きの作業船1隻を搬入した。汚濁防止膜(オイルフェンス)を海底に固定するための重さ数十トンに及ぶコンクリートブロックを複数積載している。防衛局は23日以降、ブロックの設置を始める。中仕切り護岸や傾斜堤護岸など、本格的な埋め立て工事に向けた準備段階に入る。

名護市辺野古沖に入ったクレーン船=22日午後2時5分

 政府が翁長雄志知事を相手に代執行訴訟を起こすなど、対立が司法の場に持ち込まれる一方、工事が着々と進む状況に県内の反発は強まっている。

 汚濁防止膜は、海中にカーテン状の幕を垂らし、工事現場から油漏れや砂利が広がらないように食い止める役割を持つ。これまでの汚濁防止膜は調査用で、防衛局は工事用に新たに発注していた。複数箇所で延べ2600メートルにわたり、固定するブロック56・7トンを102個、43・9トンを86個、12・3トンを48個、37・5トンを50個投下することになっている。

 ブロックは、県が岩礁破砕を許可した区域の外側に設置するとみられる。

 防衛局は「船舶の投錨(とうびょう)に類する行為」は許可の対象外と県から説明を受けたと強調し、ブロック設置に問題はないという立場だ。

 県はこれまで「大型のコンクリート構造物は船舶の投錨に当たらず、岩礁破砕許可の対象になるのは明白」と指摘、見解に食い違いが出ている。政府と県の間の新たな火種になる可能性がある。

 作業船は22日朝、キャンプ・シュワブ沿岸の臨時制限区域内に入った。船の周囲にオイルフェンスを張った後、その他の作業は確認できなかった。