トイレまで我慢できなかったり、せきやくしゃみをした瞬間など起こる軽い尿漏れ。年齢を重ねるにつれて多くの女性が抱える悩みに応えて開発された軽失禁用ショーツの売れ行きが沖縄県内でも好調だ。デザイン性や機能性を高めてきた従来の布製ショーツに加え、最近は薄型で下着に近い感覚ではける使い捨ての紙ショーツも発売され、気軽に買える環境も整った。客のニーズに直接触れる下着売り場の販売員のアイデアも商品開発に生かされている。(学芸部・座安あきの)

軽失禁用ショーツが豊富にそろう売り場=那覇市おもろまち、サンエー那覇メインプレイス

 サンエー(宜野湾市)は衣料品店全店で女性用下着売り場に専用棚を設け、失禁用ショーツを販売している。サポート力のあるタイプから、レースを使ったおしゃれなデザイン、締め付けがきつくないタイプまで形態はさまざま。女性用は日本製2種類、外国製8種類をそろえるほか、サイズもMサイズから4Lまたは5Lまで幅広い。ラベンダーやピンクなどカラーを楽しむこともできる。

 サンエーで20年間下着のバイヤーを務める我那覇澄子さん(59)は「品ぞろえの豊富さは、販売員に商品への要望や改善点を教えてくれるお客さまのおかげ」と語る。

 同社は10年ほど前から軽失禁用ショーツの販売に力を入れ、県外メーカーに協力を依頼して商品開発を進めてきた。改良を重ねるたびに売れ行きも伸び、前年比10〜20%増の販売実績が続いているという。

 花王(東京都)は、消費者アンケートで20代以上の女性の2人に1人が軽い尿漏れを経験したことがあり、4人に1人が尿漏れ症状に悩んでいるという結果を基に商品開発し、2009年には「リリーフ超うす型お出かけパンツ」を発売。旅行や趣味に活動的な50代以上の女性の需要を想定して改良を重ね、12年春に、より下着に近い感覚ではける「超うす型紙パンツ まるで下着」の販売を始めた。

 生理用品売り場だけでなく、下着売り場で一般的なショーツと並べて陳列し、手に取りやすくする工夫も提案して好評を得ているという。

 花王の広報担当者は「尿漏れ症状が気になってバス旅行や観劇など外出を控えて閉じこもりがちになっていた人から、安心して出かけられるようになったと喜ばれている」と話す。

 特に女性に多い腹圧性の尿失禁には、ぼうこうや尿道の支えを鍛える骨盤底筋のトレーニングが有効。我那覇さんは「相談があれば売り場で対処方法をアドバイスすることもある」と話した。