本コラムの「若者たちの初ウチナー祭り(上)」を英訳し、若者たちや空手、教職関係の友人たちへ送ると反響があった。フィラデルフィア市の高校教諭で、沖縄剛柔流空手の道場経営者ジェフ・ロパビーさん(66)は「多くの若者たちが沖縄の高貴な文化に価値観を抱くだろうと信じている。なぜなら若者たちは歴史的な文化遺産を保存する責務があるからである」と感想を寄せた。ロパビーさんは沖縄へ行ったことがないが、空手道を通して琉球の文化遺産の貴重性を共感してくれる。

10月のウチナー祭りで弁当作りに励むニューヨーク沖縄県人会の若者たち

 琉球民族の血が流れている2世の親・祖先たちは生まれ育ちがペルーなので、やはり母国語はスペイン語。彼らの子孫である若者たちのアイデンティティーは、自然にペルー文化に染まって育成する。児童期に渡米・移住するとスペイン語と英語、そして日本語、ウチナーグチもアマークマー含むマルチ・リンガルで育つ。

 今回のニューヨーク沖縄県人会の若者のウチナー祭りの発起人、ケイ・アザマさんは、そのような環境で生まれ育った妹のキミエさんら後輩たちにも、ウチナー文化の影響のレベルが違うのを見てきた。彼らが当会の1世中心の行事になじみが薄らぎ参加しなくなると、新春会やピクニックの場で彼らが実際にステージでできる芸能文化があるのではないか、となり話が進んだ。結局、芸能文化を継続させるというのが若者たちの目的であり、当会の目的でもある。

 会の目的に関して1世と若者たちには共通点があるのは再確認できた。第一に踊り、太鼓、エイサー、三線などを練習する場所が必要。ケイさんは生まれ故郷のペルー県人会でのイベントや運動会、祭り、ダンス、リサイタルなどを思い出し、当会でも実行しようと提案した。それは沖縄の地域社会だけでなく、一般の米国市民や他民族の人でも沖縄に興味を寄せ、当会のイベントに参加したくなる内容にしようとのこと。

 それは当会の創立当時からの主な目的である。私は理事として、伝統芸能文化を振興させ継続させるという使命を抱く民間大使としても、これらの若者たちに寄り添っていきたい。ケイさんはペルー県人会の人々にも「最初から簡単ではない。行事の目的をよく認識し興味がある人たちが一緒になれば成功する」とアドバイスされた。 

 システムを作ってこのイベントを続けるのがケイさんの願いだ。ケイさんは「僕らより若い世代やその家族、友人たちがウチナー文化を知り、そして移住してくる他民族との関わりから多様性も共有し楽しむことができる。しかし、当会の会員の援助なしにはイベントを継続していくには困難」と述べ、祭り実行のために割り当てられた役目で裏で活躍してくれた人たちに感謝の念を表した。

 若者たちから習うべき事柄が無数にある。支持してくれと言われる前に、寄り添って見守る寛大な1世でいたい。老若男女問わず共存共栄を目指したい。(てい子与那覇トゥーシー)