県内の小中学生ら36人が運営を担う「第2回こども国際映画祭in沖縄」は最終日の23日、那覇市の県立博物館・美術館で5人の審査員が上映3作について審議。4時間以上に及ぶ熱心な議論の末、ドイツの「赤い船のローラ」をグランプリに選んで閉幕した。

グランプリの選考過程を語る審査員の子どもたち=23日、那覇市の県立博物館・美術館

 受賞作は、船上で母親と暮らす主人公の少女ローラと転校生のクルド人難民の少年レビンらとのドタバタ劇を描いた93分の長編。発表式で審査委員長の伊佐勇人君=宜野湾小6年=は、審査員が互いの意見を聞きながら、議論や説得を重ねた選考過程を紹介し「みんなで決めたルールで選べてよかった」と語った。

 他の審査員もマイクを手に、「楽しくて笑顔になれる」「レビンの不法滞在はローラとの友情には関係ない」と受賞作の良さを話した。グランプリの盾をトーマス・ハイネマン監督に贈る役を任されたドイツ名誉領事のティル・ウェーバー琉球大学教授は「沖縄で賞をもらって監督も喜ぶと思います」と応じた。

 審査員たちは日本映画の「ハルをさがして」について「友情の大切さを知った」、インド映画「レインボー」は「目の見えない弟を治したいと、頑張って一緒に旅をするお姉さんとの絆に感動した」と魅力を語った。最終日は235人が訪れた。