9秒でまるわかり!

  • 「カレンダー」配布問題などで大阪の市民団体が島尻氏を刑事告発
  • 同氏が代表の自民支部は借入金計1050万円を収支報告書に記載せず
  • 島尻氏は「違法性はない。借入金の報告書も訂正した」と釈明した

 顔写真入り「カレンダー」を無償で選挙区内に配布し、自民党沖縄県参議院選挙区第二支部の借入金計1050万円を収支報告書に記載しなかったなどとして、大阪市の市民団体「政治資金オンブズマン」の共同代表ら30人が24日、公職選挙法違反(寄付行為の禁止)と政治資金規正法違反(不記載)の疑いで、島尻安伊子沖縄担当相(参院沖縄選挙区)と同支部の当時の会計責任者2人に対する告発状を那覇地検に郵送した。

告発されたことについて、報道陣の取材に応じる島尻安伊子沖縄担当相=24日、内閣府

 共同代表の一人、神戸学院大学の上脇博之教授は「選挙前にカレンダーを配布した可能性もあり、当選の正当性が疑われる。大臣としてきちんと説明を」と指摘。島尻氏は「違法性はない。借入金に関する報告書は24日に訂正した」と釈明した。

 告発状によると、島尻氏は2012年12月から15年10月ごろまでに、自分の顔写真と「参議院議員 島尻あい子」、「自由民主党沖縄県参議院選挙区第二支部」などと記したカレンダーを毎年2千~3千部作成。選挙区内の有権者らに無償で配るなど、公選法が禁止する寄付をしたとされる。

 また島尻氏が代表の同支部の会計責任者だった2人は、同支部が09年から13年ごろまで「カレンダー」を無償で配布する寄付行為をしていたが、内容を政治資金収支報告書に記載していなかったと指摘。島尻氏と共謀して政治資金規正法に違反したとしている。

 さらに同支部は、島尻氏から11年に9回、計650万円を借り入れたが収支報告書などに記載がないと指摘。12年も計400万円を借り入れ、同額を収支報告書に記載したにもかかわらず、13年の報告書には記載がないと主張。同規正法に違反するとしている。

■「違法性ない」島尻氏

 【東京】島尻安伊子沖縄担当相は24日、市民オンブズマンのメンバーらによる刑事告発に関し、「違法性はない」との認識を示した。同日夜に内閣府で報道陣の取材に答えた。

 島尻氏は、告発状で「カレンダー」と指摘された印刷物について、「室内用の政治活動用のポスターである」と、これまで通りの説明を繰り返した。

 島尻氏は「記載ミスは大変申し訳ない。事務所の体制を整え、このようなことがないよう監督責任を果たしていきたい」と話した。