琉球銀行(川上康頭取)は20日、革新的で競争力のある沖縄県内のベンチャー企業(スタートアップ企業)を資金面でサポートする「BORベンチャーファンド」を設立した。ファンドの総額は2億円で、りゅうぎんグループのりゅうぎん総合研究所(照屋保社長)が運営する。スタートアップ企業の創出・育成を目指して2016年度から実施している「オキナワ・スタートアップ・プログラム」とも連動し、企業の成長を包括的に支援する。

「BORベンチャーファンド」を立ち上げスタートアップ企業の支援に取り組む琉球銀行法人事業部の伊志嶺達朗部長(右)とりゅうぎん総合研究所の照屋保社長=琉球銀行

 グループ企業によるファンド運営は県内地銀で初めてという。投資対象は成長・拡大が見込め、地域活性化につながる事業に取り組む未上場企業。株式による出資を予定し、1件当たり1千万円前後、最大で3千万円の規模を想定している。

 BORは「Bank of The Ryukyus」の略。出資の判断から、株式のキャピタルゲイン(譲渡益)回収まで手掛ける。存続期間は3月1日から10年間。出資後の企業支援の在り方も含め、運営ノウハウを蓄積し、別のファンド設立も視野に入れている。

 また、新事業に乗り出すベンチャー企業などに出資する制度を持つ沖縄振興開発金融公庫や、学生ベンチャーを支える大学、研究機関などとの連携も検討している。

 同行は16年、事業プランの練り上げや、ベンチャーキャピタル、パートナー企業とのマッチングなどを支援する「りゅうぎんスタートアッププログラム」を開始した。17年も沖縄タイムス社と共同主催の「オキナワ・スタートアップ・プログラム」を継続しており、参加企業の中からも出資先候補を探す。

 同行法人事業部の伊志嶺達朗部長は「これまでもスタートアップの発掘・育成に励んできたが、肝心の資金が付けられない課題があった。今後はグループでイニシアチブを取りながら、可能性のある企業を積極的に支援したい」と意義を強調した。

 りゅうぎん総研の照屋社長も「出資後のフォローも含め、琉銀と一緒になって起業家たちの夢を応援していきたい」と語った。