「大嶺政寛展~情熱の赤瓦 沖縄の原風景を求めて」(主催・県立博物館・美術館)が25日、那覇市の同館企画展示室で開幕した=写真。戦前戦後の沖縄の風景画を描き続けた故大嶺政寛氏(1910~87年)の作品123点などが展示され、詰め掛けた家族や大勢の美術関係者らが開幕を祝った。12月27日まで。

 大嶺作品の3分の2は個人や法人所蔵で今回が初公開。60~70年代の代表作シリーズ「八重山風景」はじめ、首里各地の風景や1925年の美栄橋など沖縄各地にあった赤瓦の景色が広がる。中には戦車が横転する「1950年西原」や画面に小さく戦闘機の編隊がある「沖縄風景」(56年)も。大嶺氏は戦前、一高女の教師で教え子の多くをひめゆり部隊で失った。

 米ウィスコンシン州から訪れた大嶺氏の一人娘の尚子ポンテロさん(72)は「父は若い命を守りきれなかったと教師を辞めた。父が描いた赤瓦の屋根の下には沖縄の人たちの生活がある。温かい気持ちに包まれた」と感激していた。