車いす陸上競技の場を広げると同時に、沖縄県内の陸上中長距離種目のレベルアップを図ろうと、ブレイクスルーランニングクラブ(倉岡弁慶代表)と沖縄県身体障害者陸上競技協会(上与那原寛和会長)は3月17日、宜野湾市立グラウンドで記録会「ブレイクスルーランフェス2018」を開く。同協会の下地隆之さんは「一つのことをやるのに、いろいろな人がいるという環境をつくりたい。それぞれが、思い思いに楽しんでほしい」と多くの参加を呼び掛けた。

大会参加を呼び掛ける(右から)ブレイクスルーランニングクラブの倉岡弁慶代表、喜納翼選手、県身体障害者陸上競技協会の下地隆之さん=20日、那覇市内

 記録会は小学生から一般と身障者が対象。種目は千メートル、3千メートル、5千メートルなどで車いす部門も同時に実施。申し込み締め切りは28日。「走る」を通じて共生社会の実現やランナーの育成などを目指す。

 開催地となる宜野湾市では、これまで行われていた県内唯一の車いすマラソン大会が本年度から廃止された。下地さんは「大会が廃止され、残念がっているメンバーもいた。今回のフェスで『活動の場ができる』と喜びの声もある。障がい者と健常者を掛け合わせたフェスを通して、活躍の場を広げてほしい」と期待を寄せた。

 倉岡代表は、「高校生以上の競技者は県外の記録会では良い記録を出すが、県内では振るわないことが多い」と説明。「沖縄では記録が出せないという心理的な障壁を崩す記録会にしたい」と意気込んだ。

 各種目には、実業団の鈴木洋平選手や女子マラソン県記録保持者の安里真梨子選手らを招待し、ペースメーカーとして参加者の記録更新を後押し。昨年の東京マラソン車いす女子の部で、日本人トップの5位だった喜納翼選手は、「楽しく走れたらいい。いろいろな種目があるのがトラック競技の特徴。子どもたちにも積極的に参加してほしい」と呼び掛けた。

 記録会は午後1時から。参加費は車いすと小学生の千メートルは千円、そのほかの種目は2千円。申し込み、問い合わせは「ブレイクスルーランフェス」で検索か、電話070(5410)5380。(新城有希子通信員)