世界ボクシング評議会(WBC)のスーパーフライ級タイトルマッチに挑んだ江藤光喜選手(白井・具志堅スポーツ)を応援しようと28日、ゼビオアリーナ仙台には沖縄や関東から応援団約50人が駆け付け声援。判定で敗れ悲願の王座奪取はならず、「悔しい」「また奮起を」と無念さをにじませた。

リングに向かう江藤光喜さん(左)に声援を送る母智子さん(手前右)ら=28日、ゼビオアリーナ仙台

試合が終わり、江藤選手の健闘に拍手を送る人たち=28日、本部町営市場

リングに向かう江藤光喜さん(左)に声援を送る母智子さん(手前右)ら=28日、ゼビオアリーナ仙台 試合が終わり、江藤選手の健闘に拍手を送る人たち=28日、本部町営市場

 応援団は背中に「チバリヨー 江藤兄弟」と書かれたチャンピオンカラーの赤いTシャツに身を包み、前に出続けた江藤選手に「光喜」コールを送り続けた。

 母智子さん(52)は「打ち合っていれば、勝てない試合じゃなかったと思う。本当にいい試合だった」と愛息子をねぎらった。父克徳さん(55)は「どちらかがKOすると思っていた。最後は相手に逃げられた。消化不良だけど、負けは負け」と自分に言い聞かせた。

 リングサイドで見守った双子の弟大喜さん(27)は、「光喜は沖縄の人々の気持ちを背負って前に出た。悔しい、の一言」と無念。3兄弟の末っ子、伸悟さん(26)は、12月14日に東洋太平洋(OPBF)タイトルマッチを控えている。「ここは自分がベルトを取って、兄貴にまた奮起してほしい」と力を込めた。

■「十分強かった」挑戦者ねぎらう

 【本部】江藤光喜選手の地元・本部町では28日、親戚や友人ら約60人が町営市場に集まり大型スクリーンで試合の行方を見守った。ラウンド終了ごとに「光喜」コールが市場に響き、試合終了後は「よく頑張った」と拍手でねぎらった。

 「やんちゃだった子が、目標に向かって最後まで戦ってくれた」。江藤選手の伯父の国場幸典さん(66)はかみしめるように話し「ご苦労さん、と言ってあげたい」とほほ笑んだ。

 後援会の當山清博会長(65)は「世界チャンピオン相手に一度もダウンせず、よく踏ん張った。また世界に挑戦してほしい。町民みんなで応援する」。自身が切り盛りする町内のそば屋に江藤選手の写真を飾っている栗原美佐子さん(72)は「応援中は手に力を入れっぱなしだった。光喜も十分強かった」とねぎらった。