日本こどもみらい支援機構は23日、「なぜ、少年院で人生が変わるのか?」をテーマに沖縄市内で講演した。元沖縄少年院法務教官で同機構の武藤杜夫代表(40)と、同少年院の教え子の原琢哉さん(24)が挑戦することの大切さなどを訴えた。NPO法人県就労支援事業者機構が主催し、県協力雇用主会のメンバーなど410人が聞き入った。

少年院時代の経験を話す原琢哉さん(左)。奧は武藤杜夫代表=23日、沖縄市民会館大ホール

 武藤代表は、教え子だった原さんらと昨年4月に支援機構を設立。県内外で講演活動をしている。

 武藤代表は、失敗を経験した子どもたちに「あんなやつはだめ。どうせ無理に決まっている」などの言葉がぶつけられると「挑戦する勇気を失ってしまう」と警鐘。「教官時代、もう一度挑戦する勇気を持たせることに力を入れた。人生はどのタイミングで誰と出会うかで決まる」と訴えた。

 原さんは危険な暴走行為に明け暮れた過去を猛省し、少年院卒業後は塗装業の経営者として奮闘中。「命があれば失敗を取り返すことができる。だからこそ、どんなことにでも挑戦し続けたい」と決意を新たにした。

 講演を聞いた伊波和代さん(63)は、保護司として近く少年院を卒業する中学生を担当する。「信じる気持ちを持って接していきたい」と話した。