【石川達也通信員】ブラジル日本文化福祉協会(呉屋春美会長)の2015年度にっけい文芸賞(にっけい文芸委員会、浜照夫委員長)の授賞式が14日、サンパウロ市の同協会ビル貴賓室で行われた。日本語部門ではブラジル在住の赤嶺園子さん(74)の著書『未来へ継ぐ裔孫(えいそん)』(沖縄タイムス出版、ニッケイ新聞編集)が受賞した。日語、ポ語部門の入賞者・代表者らが文芸賞を受け取り、集まった家族や友人200人から祝いの拍手が送られた。

日本語部門で文芸賞を受賞した赤嶺さん(前列右から4人目)=サンパウロ市

 呉屋会長が開会の言葉を述べ、中前隆博在聖総領事があいさつ。続いて受賞作品が紹介された。

 『未来へ継ぐ裔孫』は、移民船・笠戸丸でブラジルへ渡った県人移住者を詳細に調べ上げ、子孫の現在までを記した労作。赤嶺さんが沖縄県移住者の多い南マットグロッソ州カンポ・グランデやアルゼンチンに何度も足を運び、墓石から死亡年月日などを明らかにした。

 赤嶺さんは「この受賞は私のものでなく、調査に応じてくれたご家族、志半ばで御世に旅立たれた先人、沖縄タイムスやニッケイ新聞の協力あってのもの。皆さんと喜びを分かち合いたい」と笑顔を見せた。