【竹富】沖縄県竹富町役場の建設位置を問う住民投票が30日午後、開票され、西表島・大原への移転が1459票を獲得し、過半数を占めた。住民投票は、老朽化による新竹富町役場の建設位置を、現在地の「石垣市内」か「西表島・大原」への移転かを問う二者択一で実施。「石垣市内」は1140票で、「西表島・大原」が319票上回った。有資格者数は3296人で、投票者数は2645人。投票率は80・25%だった。

住民投票を開票し、集計作業に入る町職員ら=30日午後1時半ごろ、石垣市新栄町、JAおきなわ八重山支店

 町役場は当初、竹富島にあったが、1938年に交通の便がよく、公的機関が集中する石垣島へ移転した。

 一方、63年には町議会が西表島移転を賛成多数で決議。西表以外の島々の「移転反対論」も根強く、50年以上にわたり、町政最大の課題だった。

 川満栄長町長は役場移転を公約に掲げ、町が設置した第三者の有識者委員会も今年7月、「西表移転」を提言したため、町議会は「民意の見極めが必要」として、9月に住民投票条例案を全会一致で可決した。

 住民投票に法的拘束力はないが、条例では町長と町議会は投票結果を尊重すると明記している。役場の移転には町議の3分の2の同意が必要で、町議会の対応が注目される。