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  • 普天間の米軍機がレーザー光を計5回照射されていたことが判明
  • 夜間用の暗視装置を利用中だと目が見えなくなり墜落の危険も
  • 住民「基地反対かいたずらか分からないが、何がしたいのか」

 米軍普天間飛行場の周辺上空の米軍機に対し昨年7月以降、レーザー光とみられる強い光線が計5回照射されていたことが30日、分かった。在沖縄米海兵隊が明らかにした。県警は米軍から通報を受け、威力業務妨害の疑いで捜査を始めた。国内で旅客機へのレーザー照射は多く確認されているが、今回のような米軍機を狙った事例が明らかになったのは初めて。

米軍普天間飛行場

普天間飛行場に駐機する米軍機=2013年3月5日、宜野湾市

米軍普天間飛行場 普天間飛行場に駐機する米軍機=2013年3月5日、宜野湾市

 普天間飛行場は市街地に囲まれており、事故になれば、大惨事となる恐れがある。海兵隊当局者は「飛行の妨害行為は普天間の安全な運用にとって脅威だ」と懸念を示した。

 海兵隊によると、現時点でレーザー照射による米兵の負傷の報告はない。ただレーザー照射は搭乗者が瞬間的に視野狭窄(きょうさく)となり、特に夜間用の暗視装置を利用中だと見えなくなり、墜落など重大事故につながりかねないとしている。

 県警は「詳細は明らかにできない」としている。

■「事故が起きたら…」普天間周辺の住民不安

 【宜野湾】「何のつもりなのか」「事故が起きたらどうする」。米軍普天間飛行場周辺を飛行する米軍機にレーザー光とみられる光線が照射されたことが明らかになり、同飛行場周辺の住民からは驚きや不安の声が漏れた。

 滑走路北側の宜野湾市野嵩一区。レーザー光が操縦者の視力を奪う事態になれば頭上の機体が落ちて来かねない。新城嘉隆自治会長は「基地に反対しているからか単なるいたずらなのかは分からないが、いったい何がしたいのか」と吐き捨てるように話した。

 滑走路南側の同市上大謝名自治会の大城ちえ子会長は「事故が起きれば迷惑するのは住民。地域に住む人がそんなことをするとは思えないが…」と話した。

■最悪なら墜落も

 航空評論家の青木謙知さん(61)の話 レーザー光線の照射によって、パイロットが操縦に集中できなかったり、最悪の場合、墜落などの重大事故につながる。英国では特殊な強い照射で、パイロットの目がやけどしたという報告もある。

 日本国内でも民間機への照射が確認されているが、米軍を狙ったケースは聞いたことがない。この手のものは加害者を特定するのは難しく、正確な被害件数や照射の理由なども分からない。いたずらでやっているのではないか。