全都道府県や市町村を対象とした「全国広報コンクール」(日本広報協会主催)の県代表にこのほど、浦添市の月刊広報誌「広報うらそえ」の昨年6月号が推薦された。同号では、沖縄戦で激戦地となった前田高地の紹介や戦争体験者へのインタビューなど平和特集7ページを掲載。作成に携わった市職員は「戦争体験者の話を聞きながら、何げない日常がいかに幸せかを実感した。広報誌への取材に協力してくれた方に感謝したい」と話している。

全国広報コンクールへの推薦を喜ぶ市国際交流課の職員=23日、浦添市役所

 特集では、沖縄戦で激戦地となった前田高地を舞台にした米映画「ハクソー・リッジ」が昨年6月に全国公開されたのに合わせて、前田地域の住民5人の戦争体験などを紹介した。

 体験者に取材した市国際交流課の内間梓さんは「取材する前は戦争が遠い昔のことに感じていたが、話を聞いて身近にいるおじいさんが戦争で亡くなっていたら私もここにいなかったと実感した。生きていてくれてありがとうと思って涙があふれた」と語った。

 同課の上江洲芳樹係長は、取材のために映画を観賞した後、何度も前田高地に足を運んだ。映画の戦闘シーンを見て72年前の激戦地を想像して前田高地に登ると、そこで家族連れが昼食を食べている姿が目に入ったという。「小さな幸せが平和そのものだと感じた」と振り返った。

 広報誌の表紙には、こんな言葉がつづられている。「命どぅ宝」命があればそれでいい。生きて、すべき努力をしていれば、いつかきっと報われる。「なんくるないさ」-。

 広報誌の作成は同課の上江洲係長を中心に、内間さん、棚原由香さん、玉城清伍さん、當銘真喜子さんで担当した。

 県代表には名護市広報「市民のひろば」(8月号)も推薦された。