【沖縄】米軍統治下で人権が軽んじられてきた鬱積(うっせき)した不満を爆発させ、住民が国道330号(旧・軍道24号)やゲート通りで米人車両約80台に火を放った、1970年12月20日未明に発生した「コザ暴動」から45年。当時の様子を撮影した新聞社やフリーのカメラマンら8人が10日から、沖縄市中央の「ギャラリーラファイエット」と「ギャラリーM&A」で写真展を開く。20日まで。開館は午前11時から午後7時。入場無料。

「コザ暴動」の写真展や関連イベントへの来場を呼び掛ける実行委員会の(左から)今郁義さん、国吉和夫さん、比嘉豊光さん=沖縄タイムス中部支社

【この少年、捜しています】焼け焦げた米人車両のボンネットの上を歩く少年=1970年12月20日(国吉和夫さん提供)

「コザ暴動」の写真展や関連イベントへの来場を呼び掛ける実行委員会の(左から)今郁義さん、国吉和夫さん、比嘉豊光さん=沖縄タイムス中部支社 【この少年、捜しています】焼け焦げた米人車両のボンネットの上を歩く少年=1970年12月20日(国吉和夫さん提供)

 もうもうと煙を上げながら炎に包まれる米人車両や、暴動が終息して朝方、車両の残骸を見つめる女性や子どもたちなど110点を展示する。事件を通して日米両政府の基地政策を考えようと、フリーカメラマンらが戦後70年「コザ暴動」プロジェクト実行委員会を組織。20日までの期間中各種イベントを展開する。

 12日は午後2時から、「ギャラリーラファイエット」で写真に収められた現場の状況などを紹介するギャラリートークを開催。

 16日は市中央の映画館「シアタードーナツ」で午後1時から、米軍基地に囲まれた沖縄を映し出した「沖縄列島」を上映する。上映は計4回で午後7時まで2時間置きにある。入場料千円。

 また20日は午後2時から、シンポジウムと上映会を市中央のセンター公民館で開く。琉球大学名誉教授の比屋根照夫さん、新聞記者として取材したジャーナリストの高嶺朝一さん、現場を目撃した住民の古堅宗光さんらが当時の時代背景を説明しながら暴動の意味を考える。

 沖縄タイムス中部支社にフリーカメラマンの国吉和夫さん、比嘉豊光さん、今郁義さんが訪れ、「人権を抑圧された住民の怒りのマグマが吹き出たコザ暴動の意味を改めて検証したい。初公開となる写真の展示も多く、ぜひ見てほしい」と呼び掛けた。

    ◇     ◇

 戦後70年「コザ暴動」プロジェクト実行委員会は「コザ暴動」の写真に収まっている少年を捜している。焼け焦げた米人車両のボンネットの上を歩く少年の姿をカメラマンの国吉和夫さんが撮影したもので、「名乗り出れば本人に写真をプレゼントしたい」と話している。

 問い合わせは同実行委員会(国吉さん)、携帯090(5944)6990。