与那原町出身のスタントバイク選手、屋比久大(だい)さん(31)が神戸を拠点に、国内外で活動している。看護師として働きながら遠征やバイク整備の費用を工面し、各大会やイベントの出場を続けており「将来はスタントバイクの良さを沖縄から発信したい」と意欲をみせている。(天久仁)

限られたエリアで多彩な技を見せる屋比久さん(本人提供)

「沖縄にエクストリームバイクの良さを広めたい」と話す屋比久大さん=11月24日、与那原町

限られたエリアで多彩な技を見せる屋比久さん(本人提供) 「沖縄にエクストリームバイクの良さを広めたい」と話す屋比久大さん=11月24日、与那原町

 スタントバイクは「エクストリームバイク」とも呼ばれ、ヨーロッパやアメリカで盛んに行われている。排気量600ccなど大型バイクに乗って前輪を上げる「ウィリー」など曲乗りの完成度を競う。

 競技歴10年の屋比久さんは182センチの身長ながら、タンクの上に体を乗せ、倒立する「アクロバット」系が得意。幼少からバイク好きだったが小学校はバスケットボール、中学はブレークダンスで競技の素地をつくった。沖縄で看護師をしていた27歳のころ、単独でアメリカの大会に出場したことで「世界へ打って出たい」と決意し、3年前から神戸を拠点に活動を始めた。

 技術を追求しながら「多くの大会でスポンサーにアピールすることも必要になる」。費用の面で使い慣れた自前のバイクを運搬できず、レンタルでの競技を余儀なくされることも。昨年6位だったポーランドの大会。今年は優勝を狙ったが15位に甘んじた。

 「まずは多くの人に見てもらうこと。特に沖縄の人に興味を持ってほしい」と言う。スピードを争う競技ではないため、タテ80メートル×ヨコ30メートルほどの場所があれば、曲乗りのバイクを披露できる。屋比久さんは「お客さんを笑顔にするようなバイクの選手が目標です」と力を込めた。