紅葉の見ごろが過ぎた。今年は紅葉の話題をあまり聞かないなと思っていたら、名所の京都でも過去10年で最も悪い状態だったという

▼木々が鮮やかに色づくには、適度な冷え込みが必要になる。今シーズンはある程度色づき始めたが、その後気温が高めの日が続き、さらに雨や風も重なった。中途半端な色づきのまま落葉してしまったらしい

▼暖冬の仕業でもあろう。訪れた先でも落葉が目立ち、色もくすんで見えていた。気候変動や地球温暖化が、今後の四季の楽しみに影響しはしないか、との懸念もよぎった

▼暑い夏、寒い冬が長期化し、春と秋が短くなるなど、四季にも影響するといわれる。温暖化が進めば、リンゴやミカンといった身近な果樹をはじめ農作物の生育に影響し、産地も変わる。生活が一変すると想像すれば、心穏やかではいられないだろう

▼パリで国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP21)が開かれている。温室効果ガスの排出削減を義務づける新たなルールづくりを目指す歴史的会議との期待もあるが、早くも暗雲が立ちこめている

▼総論賛成でも、個別目標の達成の義務化では、各国の利害が絡み異論反論が噴出する。合意の難しさは国際交渉の常と分かってはいる。暮らしを守るとの理念の下に、実効性ある合意にたどり着いてほしいものである。(宮城栄作)