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  • 嘉手納基地に暫定配備の米国州軍機が騒音防止協定を守っていない
  • 屋良区では騒音が2201件発生(1.3倍)うち深夜・早朝は198件(2.9倍)
  • 町長「明らかに騒音防止協定に違反。これでは人が住めなくなる」

 【嘉手納】嘉手納町の當山宏町長は3日、米州軍のF16戦闘機が嘉手納基地に暫定配備された10月下旬以降、騒音防止協定で認められていない深夜・早朝飛行による騒音の発生件数が、最大で5倍に上っている実態を明らかにした。嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(会長・野国昌春北谷町長)が、F16戦闘機とCV22オスプレイの運用停止を関係機関に要請した際に示した。

嘉手納基地の負担軽減を訴える、當山宏嘉手納町長(前列中央)=3日、嘉手納町・沖縄防衛局

嘉手納基地を離陸する、米オクラホマ州のタルサ空軍基地に所属するF16戦闘機=10月26日、同基地

嘉手納基地の負担軽減を訴える、當山宏嘉手納町長(前列中央)=3日、嘉手納町・沖縄防衛局 嘉手納基地を離陸する、米オクラホマ州のタルサ空軍基地に所属するF16戦闘機=10月26日、同基地

 嘉手納町が、州軍機の飛来による具体的な被害数値を公表したのは初めて。

 當山町長は「明らかに騒音防止協定に違反している。このままでは(騒音の増加で)町に人が住めなくなる」と述べ、外来機が騒音防止協定を順守していない現状を強く批判した。

 データは、米オクラホマ州のタルサ空軍基地などに所属するF16が訓練を開始した10月26日をはさみ、前後各4週間の騒音発生回数と苦情件数を、嘉手納町がまとめた。

 騒音発生回数は、町兼久で1・79倍増の856件。深夜・早朝の騒音は4件から20件に増えた。町屋良は発生回数1・36倍増の2201件、深夜早朝は2・96倍増の198件で、最も発生回数が多かった。

 基地被害の苦情は、最も多かった屋良で16人増の18人。苦情内容で最も多かったのは、深夜・早朝の騒音に関する5件。エンジン調整音や排ガス苦情も増えた。

 當山町長は土日の騒音発生回数増なども指摘。州軍機飛来に伴うものだとし、沖縄防衛局に「協定をしっかり守るよう、米側に申し入れてほしい」と求めた。

 野国会長は「外来機を減らさなければ、目に見える負担軽減にはつながらない」と訴えた。

 防衛局の平井啓友次長は「データを局長にしっかりと伝え、対応を検討したい」と答えた。

 米州軍機が嘉手納基地に暫定配備されたのは3回目。過去2回は1~3カ月駐留した。