新興株式市場の上場を支援する沖縄ジェイ・アドバイザー(高山征嗣CEO)が、地方の証券会社や金融機関などが一体となって地元企業を支援する沖縄型の上場モデルを全国の地方都市に広げている。同社のノウハウを広げ、沖縄に情報を収集。アジアに近い沖縄の優位性を生かし、海外企業とのビジネスマッチングなどで沖縄を拠点にした事業の創出や拡大を狙う。資金需要を生み出し、アジアや日本国内の投資を呼び込む考えだ。(照屋剛志)

 同社は、新興市場の東京プロマーケットの上場を目指す企業の支援を目的に2012年に設立された。

 全国で唯一、地方都市に拠点を置く上場支援会社で、おきなわ証券、県内地銀、県内企業など地域ぐるみの独自の支援体制「沖縄モデル」を確立。そのノウハウを生かし、徳島、佐賀などの地方企業の上場を支援してきた。

 東京プロマーケットの上場支援の多くは大手証券会社が手掛けており、取引先のほとんどが大企業。地方の中小・小規模事業者が上場を意識する機会が少ないという。

 今後、同社は札幌や長野、岡山、静岡などにも支援業務を拡大する方針で、高山CEOは「沖縄モデルを広げることで、地方の証券会社や金融機関とも連携でき、当社に情報が集まる」と利点を挙げる。

 また、同社は県内最大級のビジネスフェア「オキナワベンチャーマーケット」も運営するなど、ビジネスマッチングや事業規模の拡大・創出を進める。実体経済で資金ニーズを生み出し、新規上場や株式の追加発行といった株式市場の活性化につなげる狙いがある。

 今月1日に那覇市内で開かれた第6回ベンチャーマーケットには、台湾から過去最多の110社が参加。高山CEOは「アジアの投資家は、高い技術力を持つ日本の中小企業を発掘したがっている」と強調。将来的には台湾の証券取引所などへの上場も支援し、海外からも資金を集める考えだ。

 高山CEOは「沖縄モデルと沖縄の地理的優位性を生かし、国内外から投資を呼び込み、日本経済の発展に貢献したい」と展望している。