今年の流行語が話題に上ると、月日の過ぎる早さとともに、世のはやりに取り残されたわびしさも感じるようになった

 ▼「ユーキャン新語・流行語大賞」の候補を見ても、分からない言葉が年々増えている。「どこではやっていたの」とぼやきたくなる

 ▼流行語の年間大賞は、訪日中国人が大量に買い物する「爆買い」とプロ野球ヤクルトの山田哲人選手とソフトバンクの柳田悠岐選手が今シーズン達成した打率3割、ホームラン30本、盗塁30回以上の大記録「トリプルスリー」が選ばれた

 ▼県内でも、化粧品や薬品などを詰め込んだ大きな袋を抱えた中国人観光客らをよく見かける。経済効果の大きさでも、選ばれたのは納得した。トリプルスリーはいまひとつピンとこなかった。選ぶ理由もそれぞれなのだろう

 ▼俳人の金子兜太さんが揮毫(きごう)した「アベ政治を許さない」の書を持つ人々が、国会前や全国各地の集会などを埋め尽くした。その言葉がトップテンに入った。安保関連法成立が強行された今年を象徴する言葉だ

 ▼辺野古新基地建設をめぐり、県と国が激しく対立、法廷闘争に至っている。沖縄の今年の言葉を選ぶとすると、翁長雄志知事が5月の県民大会で発言した「ウチナーンチュ、ウシェーティナイビランドー(沖縄人をないがしろにしてはいけませんよ)」を挙げたい。(与那原良彦)