【北谷】米軍嘉手納基地跡地の北谷町上勢頭の宅地で基準値を超えるダイオキシン類が検出された問題で、沖縄・生物多様性市民ネットワークは4日、沖縄防衛局の調査結果を独自に入手し発表した。地中約6メートルで環境基準の1・8倍に相当する1800ピコグラム、地中約5メートルから調査指標を超える320ピコグラムのダイオキシン類が検出されていた。専門家は「地中汚染の一定程度の広がりをうかがわせる」として、地域全体での再調査の必要性を指摘している。

 同局調査は、敷地内2地点で、地下約9メートルまで6層ごとの土壌サンプルを採取した。検出されたダイオキシン類は、焼却由来と農薬由来。廃棄物層直下の8~8・5メートル地点でも1・5ピコグラムの濃度が検出されていた。

 同ネットワークが依頼し、結果を分析した環境総合研究所の池田こみち顧問は、「深層土壌中としては高い濃度。汚染の一定程度の広がりをうかがわせる」と指摘。町などが現時点で結論を導き出すことは控えるよう求めている。

 同ネットワークは(1)限定的な同局の調査結果を基にした住民説明会は控える(2)町が同局調査に対し判断主体としての役割を果たすこと(3)同局、県、町3者の責任を明確化することを提言した。防衛局はこれまで、町や地権者に「現時点で汚染拡大や健康被害の恐れはない」と説明している。