求人情報誌ジェイウォームを発行する冒険王(那覇市、佐和田安行代表)は1日、「沖縄の平均賃金本 データブック2018」を発売する。県内の平均時給は、最低賃金が引き上げられた影響で17年比30円増の893円となり、調査を開始した11年以来最高だった。一方、平均月給は1652円減の16万6886円。中でも観光業の落ち込みが激しく、2万733円減の14万5982円だった。同社は、労働力を確保しようと短時間勤務の非正規雇用を進めたのが原因とみている。

2018年の業種別賃金

 データブックは、最低賃金改定後の17年10月からことし1月にかけ、県内の求人誌3誌11冊を分析。掲載された県内のべ3697社の176職種(「その他」を含め17業種)について、正社員・契約社員、パート・アルバイトなどの雇用形態別に時給や月給を集計した。

 平均時給を業種別にみると、「その他」を除く16業種すべてで前年以上となった。賃金額、上げ幅とも一番大きかったのは学習塾や予備校の講師を中心とした教育分野で、前年比148円増の1091円。2年連続の増加だった。

 平均月給は、前年比で上昇したのが5業種。上げ幅が一番大きかったのは事務・オフィスワークで6984円増。2番目は理容・美容・エステの6071円増。3番目は建設で4629円増。理容・美容・エステ、建設とも4年連続で増えた。賃金額は、高い順に建設18万5197円、医療18万3471円、飲食17万6935円だった。

 一方、下げ幅が一番大きかったのはホテルやレンタカーなどの観光で2万733円減の14万5982円。賃金額は16年の水準に戻った格好で、全業種の中で最低となった。

 データブックは県内のコンビニや書店で発売する。職種ごとの平均賃金だけでなく、調査した求人の最高額や最低額、掲載が一番多かった額も紹介している。価格は税別231円。