春は進学や転勤が決まる季節。新たな門出を前に胸をふくらませている人も多いだろう。だが、今年は希望の時期に転居したくてもできない「引っ越し難民」が大量に生まれそうだ

▼全日本トラック協会は「引っ越し混雑予想カレンダー」を作成。1日から「やや混雑」が始まり、24日から4月8日まで「特に混雑」するピークを迎える

▼物流業界では、転勤時期を迎える企業や自治体に、4月中旬以降への「分散引っ越し」に協力を呼び掛けている。背景にあるのは引っ越し業界のドライバー不足

▼昨年、大手宅配業者が運賃引き上げと労働条件見直しに踏み切ったことで好待遇を求めるドライバーが流出。加えて以前まで学生に時給がよく人気だった「引っ越しバイト」も、きつい仕事と敬遠され、募集をかけても思うように人が集まらない

▼沖縄の場合は本土に引っ越す際、荷物を船便経由で送ることになり出費もかさむ。首都圏だけでなく福岡なども状況は深刻。業者に「4月上旬まで対応できない」と断られたり、予約の時期によって引っ越し代が倍になるといったケースも出ているという

▼新たな門出に、引っ越しが障害になりかねない。ゴールデンウイークの時期まで「部屋はあっても家財なし」という状況にならないように、今年は早めの引っ越しを計画した方がよさそうだ。(知念清張)