【ウォード麗奈通信員】2年間のロンドン生活を終えて、那覇市出身の田島龍さん(27)がこのほど帰国した。「狭い世界の沖縄が正直好きではなくて、外の世界を見たい」と思い、ワーキングホリデービザを取得し、選んだ行き先はロンドン。「多種多様な人や文化に出会えそうだったから」とロンドンを選んだ理由を語った。

おきなわデー2014でエイサーを踊る田島さん(左)=ロンドン東部・スピタルフィールズ

 最初の5カ月は語学学校に通い、その後、日系レストランやイベントの短期の仕事を中心にこなした。そのうちにロンドン沖縄三線会の存在を知り、活動に参加するようになった。おきなわデーをはじめ、各イベントに出演していくうちに、自分の故郷の知識のなさを思い知らされ、「沖縄のことをもっと知らなければ」と思ったという。三線会の活動に参加したことは「自分のルーツを見つめるいいきっかけになったし、とても良い経験だった」と振り返る。

 ロンドンで生活する中で、もっといろんな人と出会いたい、語学力を磨きたいと思い、週1でアクティングスクールにも通った。アクティングスクールでは、ネーティブの人たちばかりで、語学力のなさに毎回打ちのめされたが、続けていくうちに友達が増え、知り合いの学生の卒業制作映画にも主役で出演。

 その卒業制作発表会が、ロンドン東部の映画館で行われ、大きなスクリーンに映った自分の姿を見て「つらいこともあったけど、充実したロンドンでの生活だったんだ!」と実感したという。また数々の出会いを通して、たくさんの人たちに支えられていることもひしひしと感じた。

 イギリスでの生活を終えた田島さんは、現在県内のイベント会社に勤務。新しいことの連続で「目の前のことで精いっぱいな日々」という。沖縄は海外からの観光客も増えており、来年は世界のウチナーンチュ大会も開催される。田島さんは「これまでの経験を生かせるよう、これからも頑張りたい」と将来の意気込みを語った。