沖縄県名護市辺野古の新基地建設の埋め立て予定海域内に生息する絶滅危惧種「オキナワハマサンゴ」の移植を巡り、沖縄県の翁長雄志知事は1日、沖縄防衛局が期間延長を求めていた変更申請を不許可とする方針を固めた。1日夜、県の担当者が防衛局に意向を伝えた。元の許可は1日までが期限で、採捕許可は無効になった。

 県三役は1日夕から対応を断続的に協議。県幹部によると最終的に知事が再申請を認めないと判断した。防衛局は再申請するか、検討する。

 オキナワハマサンゴの特別採捕許可を巡っては、県が2月16日に許可したが、サンゴに「食害」の跡が見つかったことが発覚。県は「傷が食害か物理的な衝撃によるものか判断が困難」と指摘し、移植は環境監視等委員会の助言を受け慎重に検討すべきだと求めていた。

 これに対し防衛局は、1週間ごとにサンゴの生息状況を観察し、環境監視等委員会の指導、助言を得た上で移植する方針を確認。移植までに2カ月程度かかるとして、期限を4月30日まで延長する変更申請を県に提出した。

 防衛省関係者は「国側は県の指摘を全面的に受け入れ変更申請した」と述べ、不許可とした県の対応に不快感を示した。

 防衛局は昨年10月にオキナワハマサンゴ1群体の採捕許可を申請。知事は「関係法令にのっとり厳正、公正に審査した結果、許可が相当と判断した」として2月16日に許可していた。(政経部・大野亨恭)