飼い主に捨てられたり、野生化して増えたりした犬・猫の里親探しを目的に、沖縄県宮古島市の来間島に住む中原絵梨奈さん(32)が島内に「バングス・ワンツーカフェ」をオープンした。カフェの一角に、来店客が犬や猫と触れ合えるコーナーを設置。適切な飼育環境が整っていることを条件に、気に入れば飼い主として引き取ることができる。1月10日の開店以降、犬1匹が東京の観光客にもらわれており、さらなる譲渡数の拡大へ奮闘している。

犬や猫と触れ合える「バングス・ワンツーカフェ」をオープンした中原絵梨奈さん=来間島

 中原さんは昨年3月にサップヨガの講師として働くため出身地の大阪から来間島に移住した。大阪ではヨガスタジオを運営しながら野良猫の保護活動も実施。移住を前に友人から宮古島は野良の犬・猫が多いことを聞いていたため、昨年5月から島内での保護活動を始めた。

 犬は、宮古保健所に収容された犬の保護活動をしている宮古島アニマルレスキューチームから譲り受け、猫は野良猫を保護している。インターネットの専用サイトで、ワクチン接種などの医療費と輸送費の負担を条件に飼い主を募集。大阪に住む友人が里親宅を訪れて飼育環境を確認して、譲渡している。

 ことし1月にカフェをオープンするまで犬9匹、猫1匹を里親に引き渡した。ネットサイトだけでは譲渡に限りがあるためカフェを開業した。中原さんは「実際に触れることで飼いたいと思う人も出てくる。ここでの活動を通して譲渡数をさらに増やしたい」と意気込む。里親宅の飼育環境の確認と、輸送費を抑えるため空港の手荷物扱いで運ぶボランティアが共に不足しており、担い手も募っている。

 カフェはコーヒーやオレンジジュースなどの飲み物(500円)のほか、フライドポテト(700円)を注文できる。営業時間は午前10時~午後5時(4~10月は午前9時~午後6時)。不定休。問い合わせは中原さん、電話080(9870)0358。