来年春に卒業する学生らを対象にした就職活動が1日、解禁となり、就職活動が本格的に始まった。同日、リクルートキャリアが運営する合同企業説明会が浦添市民体育館で開かれ、企業49社、学生1200人が参加した。人気企業のブースには立ち見の学生の姿もあった。今年も「売り手市場」の傾向は変わらず、企業側は優秀な人材を確保するため激しい競争が予想される。

合同企業説明会で各企業のブースを回る学生ら=1日、浦添市民体育館

 合同説明会は県内の金融、小売り、IT関連企業などが参加。リクルートキャリア広報部の秦野優子氏によると、全国的にも人手不足の影響で、企業側の採用意欲は今年も変わらず旺盛という。一方、面接など選考活動の解禁が6月1日で、企業研究などの就職活動期間が短いため、学生側は受ける企業を絞り込む傾向があるという。秦野氏は「合同企業説明会で視野を広げて就職活動に望んでほしい」と語った。

 沖縄電力は今期の就職活動に向け、昨年8月と今年2月にインターンを実施した。総務部人財グループの宇根敬雄副長は「合同説明会では、インターン生だった学生は独自に情報を収集して積極的に質問する一方、初めて説明会に参加した学生は何を聞いていいのか分からない様子。学生の知識に差が出ている」と話す。「短期決戦の中で、今スタートラインに立った学生がどこまで追いつけるかが内定の分かれ道になるだろう」と見通す。

 「企業側にとっても、短い期間でいかに学生に企業の魅力を伝えることができるかで差が出る」と指摘するのはザ・テラスホテルズ業務本部総務人事部門人事チームの伊波史子マネージャー。「限られた時間で、学生が求める情報が何かを見極め、ポイントを絞って説明する必要がある」と話す。加速する人手不足を解消すべく、今年の採用予定人数は昨年の3倍超を予定している。

 琉球大学工学部3年の伊賀大地さん(21)は「エネルギー業界に興味がある。複数企業の話を聞き、改めて自分がやりたいことが見えてきた」と手応えをつかんだ様子だった。