沖縄県竹富町の西表島で震度5弱(マグニチュード5・6)を観測した地震から一夜明けた2日、西表島の飲食店や売店などでは、従業員が割れた瓶や棚から落ちた商品などの後片付けに追われていた。県警や県防災危機管理課によると同日午後7時現在、人的被害や住宅被害、土砂崩れなど目立った被害はないが、西表島、石垣島では震度1~3の余震が立て続けに発生。沖縄気象台では「1週間ほどは余震が続き、同規模地震も起きる可能性がある」と説明し、引き続き注意を呼び掛けている。

 沖縄気象台によると、県内で震度5弱以上を観測したのは、2010年2月27日に糸満市で震度5弱を観測した以来8年ぶり。西表島では1日午後10時42分頃の地震発生以降、2日午後7時までに震度1以上の地震を16回観測しており、地震火山課の担当者は「揺れの強かった地域では落石や崖崩れが起こりやすい可能性がある」としている。

 地震発生から一夜明けた西表島の島民は、余震と地鳴りのような音に不安を募らせている。

 西表島大原地区の共同売店で働く高橋弘貴さん(28)=山形県出身=は「ドーンと下から縦揺れで、東京で経験した7年前の東日本大震災の揺れを思い出して怖かった」と振り返った。

 店では棚から落ちた商品や割れた瓶のガラス片が散乱し調味料の匂いが充満していたといい、「ゴゴッーと地鳴りもまだ聞こえるし、余震もまだ続くので心配だ」と不安げに話した。

 大原小学校では、余震で眠れなかったと訴える児童もいたという。新里勲校長は「子どもたちには、移動する際には防災バッグやライフジャケットを持たせた。子どもたちが少しでも安心できるよう対応したい」と説明した。

 一方、県各部局が地震の被害状況を報告する第1回災害警戒本部会議(議長・大城壮彦秘書防災統括監)が同日、県庁で開かれ、各部局で引き続き情報収集することを確認。教育庁によると、西表小中学校の教室の外壁の一部がはがれ落ちるなどしたが、地震との因果関係は不明としている。