10日に就任1年を迎える翁長雄志知事への応援メッセージが、全国から届いている。新基地建設を食い止めようと国との裁判に臨む中、県辺野古新基地建設問題対策課に寄せられた手紙やはがきは、ことし1月から3万通を超えた。ほとんどが「きれいな海を守って下さい」と知事を後押しする多くの言葉だ。(松崎敏朗)

全国から寄せられた知事を激励する手紙=7日午後、県庁

 「岐阜でも声をあげ続けています」(岐阜県、男子学生)、「道は長いと思いますが、一つ一つの困難を乗り越えて下さい。遠くからですが支援しております」(東京都、女性)。同課に保管されているはがきや便箋には、さまざまな言葉がつづられている。

 「あまりの怒りにじっとしていられなくて思わずペンをとりました」と書かれたはがきは速達便。辺野古の海に行った思い出を描いた子どもの絵日記、シーサーの絵を大きく描いた寄せ書き色紙などさまざまだ。

 一方で、批判的な内容のファクスやメールも届く。同課は詳しい統計は取っていないが、「米軍は中国の抑止力」「補助金をもらっていながら、政府と敵対するのはいかがなものか」などの趣旨が多いという。

 1995年、米軍用地の強制使用をめぐり、当時の大田昌秀知事が代理署名を拒否し、国が県を相手に裁判を起こした際にも、全国から応援の手紙が送られた。その数は約3カ月で2万8千通を超え、半年余りで5万5千通に上った。多い時には、1日で3千通が配達されたこともあった。

 辺野古移設を進める国と、反対の声を追い風に阻止しようとする県との対立が鮮明になるにつれ、翁長知事を応援する機運が高まる様子は20年前と重なる。

 当時と違い、現在はメールなどで他部署にもメッセージが届くため、比較は難しいが、担当者は「全国の人が共感を持ってくれている証拠。それだけ注目も浴びているのだと思う」と話している。