沖縄芝居やドラマ、映画などで活躍し6日に死去した女優の平良とみさん(享年87)の葬儀・告別式が8日、那覇市のサンレー那覇北紫雲閣であった。開始前から芸能関係者やファンらが列をなし、約900人が参列。祭壇に飾られた着物姿でほほ笑む平良さんの遺影=写真=に、涙を浮かべ手を合わせた。

平良とみさんをしのび、多くの人が参列した告別式=8日午後、那覇市・北紫雲閣銘苅

 人気を全国区にしたNHKドラマ「ちゅらさん」の出演者や映画・舞台の共演者、琉球芸能関係者らから多くの供花も寄せられた。参列者は平良さんとの思い出を語り合い、長い芸歴と愛される人柄をしのんだ。遺骨が祭場を出る際は「ありがとう」の声と拍手もわき、「おばぁ」として親しまれた名優に別れを告げた。

 夫で俳優の平良進さん(80)は「うちなー芝居一筋の幸せな人生でした。いなくなってつらく寂しいが、とみのためにも頑張りたい」と悲しみをこらえあいさつした。

 「ちゅらさん」の脚本家岡田惠和さんは「出演を迷っていた平良さんから『沖縄のためになりますか』と聞かれ、『そうなるよう頑張ります』と返事しました。出会えて幸せでした」と振り返った。

 映画「ナビィの恋」などで共演したタレントの津波信一さん(44)は「沖縄の言葉がなくなると芸能もなくなる。沖縄をもっと大切にしてほしいと何度も言われた」と悼んだ。