障がいのある人もない人も、同じリレーや綱引きを楽しみ、笑い声や歓声が青空の下に響いた。先月、宜野湾市であった「みんなで大運動会」は、小中高校生の実行委員会が知恵を出し合って一緒にできるルールを作り、盛り上がった

▼工夫次第なのは、レクだけではない。知的障がい者が従業員の7割以上という日本理化学工業(神奈川県)の大山泰弘会長は、うるま市での講演で、材料や時間の計り方を変えることで障がい者が仕事をこなし、自立していると説明した

▼共生社会をつくると決めること。その方法を考えることで工夫が生まれ可能性が広がるのだと強く感じた

▼3~9日は「障害者週間」。障がい者の各分野への積極的な参加などを目指すが、道は半ば。気軽に外へ出られない人もいる

▼障がい者が出演する「愛音楽(アネラ)音楽祭」が26日、プロも使う沖縄市の音市場である。運営は厳しいが、我如古盛健実行委員長は「介助が必要だったり、移動が大変だったり。お金や時間の制約があっても、障がい者が来場しやすいように」と入場は無料

▼「大運動会」にかかわった高校生は「暮らしにくいとしたら、障がいが問題なのではなく社会が問題」という当事者の指摘が胸に響いたという。暮らしやすい社会にするために、知恵を絞る必要が、まだまだある。(安里真己)