広島経済大学の岡本貞雄教授のゼミの学生や県内大学生ら約50人が1日から、沖縄戦跡を歩く「オキナワを歩く」を行っている。今年で12回目。3日は大雨の中、名護市の北部病院から本部町の八重岳野戦病院跡まで約12キロを歩いて戦争体験者の話を聞き、黙とうをささげ、それぞれの平和を考えた。

広島経済大の学生らを前に沖縄戦の体験を話す上原米子さん(右)=3日、本部町・八重岳野戦病院跡

沖縄戦や原爆被害について自由に意見を出し合う沖縄と広島の学生たち=4日、那覇市首里金城町・養秀会館

広島経済大の学生らを前に沖縄戦の体験を話す上原米子さん(右)=3日、本部町・八重岳野戦病院跡 沖縄戦や原爆被害について自由に意見を出し合う沖縄と広島の学生たち=4日、那覇市首里金城町・養秀会館

 野戦病院跡では元女子学徒隊員の上原米子さん(91)や、元鉄血勤皇隊員の大城幸夫さん(89)から当時の体験を聞いた。上原さんは「生きて話ができる私は幸運。みなさんが悲惨な目に遭わないように語り継ぐし、みなさんも周りの人と話をしてほしい」と訴えた。

 参加した香田峻也さん(3年)は「沖縄と広島の戦争の違いを考えながら歩いた」と感想。「原爆が落ちた広島は核兵器廃絶に向かったが、地上戦を経験した沖縄は基地排除に向かった。亡くなった若い命を考えると、自分も恥ずかしくない、後悔しない生き方をしたい」と語った。

 河野裕次さん(同)は「過酷な体験を学び、命の尊さを考えた。戦跡巡りも生きているから、健康だからこそできることに感謝したい」と表情を引き締めた。

 一行は4日、那覇市首里金城町の養秀会館で沖縄国際大の学生と「今に続く戦争」について議論。広島経大の学生が制作したドキュメンタリー映画「眼差まなざし ヒロシマから沖縄へ」も上映された。5日は県庁を訪れ、元白梅学徒隊の中山きくさんについて同ゼミが制作したDVDを県内全ての中学、高校に贈呈する。