11日投開票の沖縄県石垣市長選挙は4日告示され、三つどもえの本格的な選挙戦に突入した。立候補したのは、新人で前市議の宮良操氏(61)=社民、社大、共産、自由、民進推薦、現職の中山義隆氏(50)=自民、公明、維新推薦、新人で前県議の砂川利勝氏(54)。それぞれ市内の各事務所で出発式を開き、第一声で自身の決意や政策、思い描く島の将来像を語り、支持拡大へ気勢を上げた。

握手で支持を訴える立候補者3氏(右から)宮良操氏、中山義隆氏、砂川利勝氏

平和で豊かな島継承 宮良操氏

 石垣市の職員として18年、市議5期20年、長年地域の人たちから話を聞き街づくりに参画してきた。残念ながら現市政は市民ではなく国を向いている。市民が決める市政に戻したい。地方自治の原点に戻したい。

 魅力的なこの石垣島だが、私たち市民生活の最大の土台である平和が揺れ動いている。この市長選は三つどもえの戦い。でも争点は一つだけ。ミサイル基地を認めるか認めないか。子どもは宝。子や孫に平和で豊かな島を引き継いでいきたいと固く決意している。

 年間130万人を超える観光客が来島しているが、まだ私たちにその実感は行き届いていない。農林水産、第1次産業を基盤として島内循環型社会をつくる。

 時代の選択を誤ることなく一緒に原点を再確認し、みんながこの島の主役になるような島づくりをしよう。一緒に勝利し、未来永劫(えいごう)豊かな石垣島をつくろう。

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 みやら・みさお 1956年4月、市白保生まれ。沖縄国際大学法学部卒。市職員を経て98年の市議選で初当選し、5期目で辞職。石垣島和牛改良組合長やJA沖縄中央会理事なども務めた。

幸せあふれる市興す 中山義隆氏

 今、石垣は観光を中心に非常に経済が好調だ。そして、国政との連携で子育て支援も充実し、待機児童も確実に減らすことができる。安心して子育てしながら仕事できる環境をつくり、介護福祉も充実したい。

 新空港開港以来、全国、海外から多くの方に来ていただき、まさに東洋のハワイを目指すべき地域になった。下地島空港の(滑走路)3千メートルと、新石垣空港2500メートル(に延長)実現で世界中に売り出せる観光の圏域となる夢を描いている。

 石垣は多くの方が移住し開拓した歴史がある。対立ではなく、4万9千市民がしっかりと手を携え、この島をもっと興す、もっと盛り上げる政治を約束する。

 この8年間で終わらせるわけにはいかない。あと4年、もう1期力を貸してほしい。皆さんと新しい石垣、将来、未来へ必ずつなぐ島をつくる。日本一幸せあふれる石垣市をつくろう。

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 なかやま・よしたか 1967年6月、市登野城生まれ。近畿大学商経学部卒。八重山青年会議所理事長などを経て、2006年の市議選で初当選。10年の市長選で初当選し、現在2期目。

対話する政治進める 砂川利勝氏

 自衛隊の平得大俣への配備を白紙にし対話の後に住民投票を実施する、新庁舎の計画を見直す、経済振興で均衡ある島の発展を目指す、この3本柱を掲げていく。足元の小さなことから大局的なことまで、市民が求めていることを4年間で実現し、将来の発展に向けた足場固めをしたい。

 16年間、市議と県議で活動し、政治は生活だと実感している。生活が変えられると市民の皆さんにしっかり分かるような政治をする。今は対話による島づくりが欠けている。石垣の発展のため、市民と対話しながら未来に向けて進んでいきたい。

 市役所こそ最大のサービス産業だ。市役所は皆さんの声を聞くためにある。選挙では草の根的な運動をし、各地域を回り市民の声を聞く。新しい石垣をつくるための大事な選挙となる。皆さんと一緒に新たな石垣を築いていきたい。

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 すながわ・としかつ 1963年9月、市桃里生まれ。中部大学土木工学科卒。市議を経て2012年県議選で初当選し2期目で辞職。県たばこ耕作組合組合長、石垣葉たばこ生産振興会長。