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  • 今年県内で発生した特殊詐欺は昨年より増え31件9800万円の被害
  • 1人3800万円の高額被害や相次ぐ還付金詐欺が増加の要因
  • 人の目が届かないスーパーやコンビニATMに誘導するなど巧妙化

 2015年1~11月に沖縄県内で発生した振り込め詐欺など特殊詐欺の被害は31件で、過去5年間で12年の36件に次ぐ多さとなったことが10日、県警のまとめで分かった。被害総額は約9800万円で、昨年同期(約5600万円)に比べ4千万円余り増加した。宝くじに絡む詐欺で1人3800万円の被害が出たことや、相次いだ還付金詐欺などが増加要因とみられている。

県内の特殊詐欺の発生状況

 今年は、「保険金の払い戻しがある」などとうその電話で現金をだまし取る還付金詐欺が3年ぶりに発生。県警安全なまちづくり推進室によると、被害は8件約920万円だが、同様の不審電話は80件に上った。

 アダルトサイト登録料名目などで現金を請求する架空請求詐欺は18件(2580万円)で昨年より倍増。レターパックなどで現金を指定住所に送らせる送付型詐欺は昨年比2件増の4件(785万円)、ロト6などに絡んだ詐欺は4件(約320万円)だった。

 昨年は金融機関が防犯チェックシートを活用するなど水際対策が奏功し、被害額は前年と比べて半減した。だが、今年は銀行員の目が届かないスーパーやコンビニのATMへ向かわせる手口が目立っている。

 県警は、手口の巧妙化に警戒を強めており、「もうけ話には一人で判断せず家族か、もし身内に言いづらい場合は警察に相談を」と呼び掛けている。

 一方、現金送付型の詐欺対策として、宮古島市と多良間村では12月から郵便局の窓口でレターパックなどに現金を入れていないかを署名で確認する取り組みを始めた。県警は住民の利用が多い離島の郵便局を中心に順次予定している。