【沖縄】米軍嘉手納基地跡地にある沖縄市サッカー場の汚染問題で、4月に新たに発見されたドラム缶8本のたまり水(未ろ過)の中から地下水の環境基準の630倍のダイオキシン類が検出されたことが11日、分かった。水質排出基準比でも63倍と高濃度だった。同日、沖縄防衛局が調査結果を発表した。防衛局によると、周辺の地下水や河川の河口付近の調査で基準値の超過がなく、ドラム缶下部を掘り進めて調べた土壌に汚染もみられないことから「周辺に影響を及ぼす可能性はない」としている。

高濃度のダイオキシン類を含むドラム缶が発見された現場

 ドラム缶の底面土壌の調査では、土壌汚染対策法で定める「ふっ素やその化合物」の指定基準を2カ所で超過。最も高いのは14倍だった。また、「鉛やその化合物」の指定基準の2・2倍も1カ所あり、重金属類の汚染が確認された。

 ドラム缶の付着物についてはいずれも基準値を超えるのはなかった。

 枯れ葉剤との関連性について、防衛局は構成物質の「2、4、5-Tブチルエステル」が不検出であることや、その他の物質もないことから「存在したという証拠は見つからなかった」と説明。ダイオキシン類の汚染由来は主に除草剤のPCPによるものだとした。

 環境総合研究所の池田こみち顧問は「ダイオキシンは微粒子のため、土壌に混じっている。雨水が土に染みこめば再び汚染水となる可能性があり、安易に安全だとは言い切れない」とし、広範囲での土壌調査の必要性を指摘した。