鉄軌道の導入を検討する第3回計画検討委員会(委員長・森地茂東京大学名誉教授)が11日、沖縄県庁であり、県側が3月に示す複数のルート案は那覇-名護を骨格軸とすることを初めて示した。委員会は同軸を基本に議論を進めることが確認され、ルート案の議論が本格化する。県総合交通体系基本計画で那覇-名護を1時間以内で結ぶ将来像を描いていることを踏まえた。

 来年中に定める計画案では、骨格軸をもとに、どこの市町村を通るかなど複数の案を比較検討し、大体のルート案を決める。

 複数案を検討する際には、既存の公共交通利用状況などを勘案して、それぞれのルート案ごとに幹線と地域を結ぶバスやLRT(次世代型路面電車)などの支線も検討する。支線の需要を見定め、骨格軸の起点、終点を決める。

 県側は起終点について、「骨格軸で那覇-名護を設定しているが、ほかの地域を否定しているものではない」と述べ、那覇以南や名護以北も可能性があるとの見解を示した。

 委員会では、沖縄の陸上交通について、これまでに(1)県土の均衡ある発展(2)中南部都市圏の公共交通の整備による渋滞緩和(3)県民・観光客の移動利便性の向上(4)低炭素社会の実現(5)駐留軍用地跡地の活性化-を課題に整理しており、これら課題への対策としてルート案を議論する。

 県は年明けに県民意見の募集などを通し、県民と情報共有を図る。