環境省は5日、慶良間諸島国立公園が擁するサンゴ礁の保全や、情報発信を目的とした施設「さんごゆんたく館」を阿嘉島(沖縄県座間味村)に完成させ、開館式典を開いた。同国立公園は「ケラマブルー」と呼ばれる透明度の高い海で知られ、3月5日の「サンゴの日」に合わせたお披露目。

サンゴの日に合わせてオープンしたさんごゆんたく館=5日、座間味村阿嘉(田中英理子通信員撮影)

 県関係者ら約100人が出席。宮里哲座間味村長は「美しい海でサンゴやクジラ、ウミガメに出合う大きな感動と自然の素晴らしさを来訪者に提供できるよう環境保全に努めたい」と述べた。

 施設は、阿嘉港から観光客に人気の高いニシバマビーチに向かう途中にある。鉄筋コンクリート平屋で325平方メートルの館内に、サンゴの生態や保全についてのパネルや映像を展示している。多彩なダイビングポイントを紹介する4K映像も流れ、訪れた住民も満足そうに見入っていた。式典では、土屋誠琉球大名誉教授によるサンゴの講話のほか、阿嘉小と慶留間小の児童による国の天然記念物ケラマジカの生態やサンゴの産卵観察の発表もあった。

 同国立公園は2014年3月に全国31番目の国立公園に指定された。施設は年中無休で、日本の国立公園を世界水準のナショナルパークにすることを目指す同省のプロジェクトの一環として整備された。