米軍普天間飛行場跡地にディズニーランド。字面通りなら、菅義偉官房長官が言う「夢のある話」に違いない。沖縄らしい施設やアトラクション。雇用を生み、多くの観光客が訪れ、大きな経済効果-。こんな青写真を描きたくなる

 ▼実体はテーマパークという大がかりなものではなく、関連のホテル建設だという。運営会社は「事実はない」と否定。政府は誘致支援を打ち出したが、一民間企業の事業に政府が口を出していいのか

 ▼「宜野湾にディズニーリゾート誘致って? 選挙前の話くわっちーさー (那覇市・もうだまされない)」。ディズニー誘致が報道された翌々日の本紙オピニオン欄「ゼロチャンネル」は、政府の思惑を突いた

 ▼普天間と牧港補給地区の一部先行返還の日米発表を、翁長雄志知事が「話くわっちー」、つまり話だけで何もないと批判した発言を念頭に、テーマパーク誘致も似たようなものだ、と

 ▼USJ進出計画に加え、ディズニーも。この日本の二大テーマパークを沖縄に、という話、やはり唐突感は否めない。なぜこの時期か、疑心暗鬼にもなる

 ▼軽減税率導入で具体的な財源を示さず食品全般対象とした自民党と公明党の基本合意といい、低所得世帯の年金受給者に1人3万円の支給検討といい、選挙を意識した露骨な政策があまりにも多すぎる。(玉寄興也)